素材のお話~ウール編~

こんにちは、村上です。

さて、本日はウールについてお伝えしましょう。
実は夏にも一度ウール素材について書いてみたのですが、
今回は本来の、冬にとってのウール素材について。

最近は帽子の表示に「毛」の文字をよく見かけるようになりました。
たとえ、ウール100%ではないアイテムにもウール混のものはよく見かけます。
本格的なツイードもウールですし、扱い方は様々です。

ウールと言えば、まずは空気を多く含むことでが特徴に上がってきますね。
こちらは、空気の壁を作って、外気をシャットアウトしてくれる、保温効果につながります。
夏は涼しく、冬は暖かい特徴の一つですね。

次に、燃えにくい。
いや、火を近づけると焦げるのですが、毛髪などと一緒で、チリチリにはなりますが、燃え移り難く、火から離すとそこで止まりやすいらしいです。
消防服もウールだそうですね。

染色しやすい。
ウールは吸湿性が良いので、染める時も色をよく吸ってくれるんですね。
発色が良く、ムラが少ないからこそ、ツイードのあの素材感が生まれる訳です。

弱点としては、
まず、ちょっぴりちくちくしていることでしょうか。
人によってはかなり気になる場合もあると思います。ただ、帽子は多くの場合裏地が貼ってあったりするのであまり気にならないかも。

そして、次にあげられるのが管理の問題でしょうか。
虫に食べられやすいのと、アイロンでテカテカしてしまった経験はないでしょうか。
擦れたり、そういうのに弱く、テカテカになりやすいのも難点の一つです。アイロンの際は当て布しましょう。
最後に、最もポピュラーなのが、洗うと縮む。じゃないかと思います。

何故縮むかというと、繊維が細かく絡んだまま戻らなくなってしまうせいです。
人の髪の毛が、鱗状になっているのは、シャンプーのCMなどを見ているとわかると思うのですが、
これはウールも一緒で、しかも、水に濡れると乾燥させるためこの鱗が開くのだそうです。
その状態で揉まれたりすると、ギュッと繊維が縮まり、そしてその開いた鱗同士が引っかかる訳です。
すると、引っかかってしまって伸ばそうとしても伸ばしにくく、乾いたら鱗が閉じて尚伸ばせない訳です。

しかしながら、世には逆転の発送というものがあります。
たとえば、金属のアルマイト加工。ちょっと五平がありますけど、錆びてしまうならいっそ美しく均等に錆びさせてしまおう。
というような。いっそ縮むなら、縮むだけ縮んでしまえ……と、いうのがいわゆるフェルトです。
うまく縮めさせれば、密度の高い布地になるんですね。うちのウールのウエスタンハットが、毛糸的ではなく、ガッチリしあがっているのはそういうことです。
ビリヤード台にも使われているそうですね。

更に言ってしまえば、洗えるウールという研究が進んでおりますので、
ゆくゆくは弱点が一つ消えることも……?

では本日はこれにて。

お付き合いありがとうございました。