どら猫日記

知里幸恵(ちりゆきえ) 『アイヌ神謡集』 カムイユカラ

 

シマフクロウ神が自らをうたった謡「銀の滴降る降るまはりに」

 Kamuichikap Kamui yaieyukar, "Shirokanipe ranran pishkan"

 

 梟の神の自ら歌った謡
     「銀のしずく降る降るまわりに」

「銀の滴降る降るまわりに,金の滴
降る降るまわりに.」という歌を私は歌いながら
流に沿って下り,人間の村の上を
通りながら下を眺めると
昔の貧乏人が今お金持になっていて,昔のお金持が
今の貧乏人になっている様です.
海辺に人間の子供たちがおもちゃの小弓に
おもちゃの小矢をもってあそんで居ります.
「銀の滴降る降るまわりに
金の滴降る降るまわりに.」という歌を
歌いながら・・・

 この独創的な詩は、アイヌの人々が歌い継いできたものなのです。

それを金田一京助先生が見つけて、知里幸恵さんが15歳のとき、東京に連れて行き、記録に取ったのです。

幸恵は金田一京助先生の其の情熱に影響を受けて、アイヌ民族の文化・伝統・言語を多くの人たちに知ってもらいたいと、カムイユカラをアイヌ語から日本語に翻訳する作業を始めたのです。

やがて、カムイユカラを「文字」にして後世に残そうという金田一先生からの要請を受け、東京の金田一宅に身を寄せて翻訳作業を続け、完成させます。

デモ、悲しいことに『アイヌ神謡集』が完成した日の夜、心臓病を患いそれを押して頑張っていた彼女は亡くなってしまうのです。

その彼女のコレを完成させたい・・・という思いとともに詩を読むと、また違った感じ方ができるのではないでしょうか?

 

それにしても、この詩の「銀の滴降る降るまわりに」という言葉・・・・イメージがファ~~と広がって、自らがフクロウになっていく・・・・そんな力があると思いませんか?

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